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悲劇の台湾総統選挙①~血塗られた赤い布地~

前の日記にも書きましたが、22日に台湾の総統選挙がありました。
結果は、国民党で中国共産党支持者の馬英九候補の勝利。
民主主義の選挙によって、民主主義が否定され、排斥されました。

今まで、幾度も足を運び続けてきた愛すべき国台湾が失われた日でした。
馬英九という人間は台北市長に当選した時より、その顔の良さと、人気の為ならなりふりかまわず聞こえの良い言葉を発する様子から台湾支持者にとって台湾の民主主義を破壊する可能性を持つ最も危険人物として注目をされ続けてきましたが、まさにその悪夢が現実のものとなったのです。
香港出身で、中国共産党の走狗として大学時代はアメリカ、その後台湾と活動を続けてきた彼は本国の指示通り着々と台湾消滅への道を進めてきました。
本来の目的である中国による台湾吸収を融和・対話路線・経済優先と書かれた赤い布に包み込んで、ゆっくりと台湾に潜り込んできた彼がその偽りの笑顔と言葉を狡猾に使いこなし、遂に頂点の座に登り詰めたのです。後は真綿で首を絞めるように国民を侵略し、本国のように血の様な真っ赤な色で染め上げることで彼の使命は達成されるのでしょう。その時に、台湾国民は初めて彼の持っていた布地が中国共産党政府の旗であり、その赤は多くの民衆達の無念の血で染められた物であったと言うことに気付くのかも知れません。

初の民進党政権が樹立した翌年、私は台湾の地に初めて降り立ちました。国民党でありながら、台湾人の誇りを捨てることなく大きな戦略を持って民主主義選挙を実現した李登輝前総統の後を継ぐように、着実に民主主義国家への道を歩み始めたかに見えた台湾。しかし、その時に既にこの3.22の悲劇の足音は聞こえていたのかも知れない。

当時学生であった私は、そこで多くの同世代の学生達との交流の機会に恵まれました。彼らは、民主主義という幸せな時代を過ごす中で、本当に多くの夢と希望を持ち笑顔が溢れていました。しかし、その幸せの中に含まれる平和という毒に着実に蝕まれていたのです。彼らと長くの時間を過ごす中で、多くの議論をしましたが、政治の話になると途端にトーンダウンしたり、独立を否定する意見をいう学生さえもいました。
その理由はほんの10年ほど前まで戒厳令を布いて反政府論者を虐殺してきた国民党への恐怖も然ることながら、平和への誤った執着が始まっていたのだと思います。
今、やっと民主主義政府となって自由と平和を得たのに、これ以上のことを求めては中国が攻めてくるかもしれない。そうなれば戦争となってこの平和は失われる。ならば、余計な動きはしないで現状の状態が続いて行きさえすればよい。という考えです。
ですが残念ながら平和とは対話の中からは生まれません、多くの利害関係の中で、各々が戦略を戦わせていき、均衡を保つ状態となっている時が平和な状態であり、片方が戦いを止めればたちまちにしてその平和は崩れ、もう一方に吸収をされていくだけです。しかし、平和というお湯にどっぷりと浸かっていると、ついついノボせてしまいそれに気付くことが出来なくなってしまいます。
長く国民党の恐怖政治の冷たい雨に晒されてきた台湾人にとってその平和というお湯の温かさは格別なものであったに違いありません。しかし、その余りにも大きな快楽が、彼らを驚くべき速さで蝕み、今回の悲劇を引き起こしてしまったのだとすれば、それは何と皮肉なことなのでしょう。

続く
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