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悲劇の台湾総統選挙③~228記念館とパンダ~

部屋に荷物を下ろした後、タクシーに乗って228記念館へ、今回の視察旅行の目的地の一つだ。考えたくはないが、この記念館は今存亡の危機にある。この後に行われる総統選挙で国民党が勝利をした場合(結局そうなってしまったが)この記念館は閉じられてしまうかもしれないのだ。何故かといえばこの記念館に展示されている事件『228事件』は蒋介石率いる国民党が行った台湾国民への大虐殺で、その犯人たる国民党が政権を握ればそのままこの記念館を放っておくはずもない。少なくとも近い将来、展示は大きく改ざんされ、中国仕込の国民党によるお家芸歴史捏造が始まる。

民主主義を放棄した台湾にとって、この横暴に抵抗する術はない。そのうちに、名前が変わり228事件は歴史の闇に葬られる。民進党が政権を持っていた今まででさえ、立法院(国会)で過半数を持つ国民党は記念館の予算を4分の3まで削り、歴史事実の展示を妨害してきた。また、反省の意思がないことを示すかのように国民党の持つ大虐殺当時の資料の多くは存在を否定し隠蔽し続けている。これこそがまさに大虐殺当時から変わらぬ彼らの本性である。

館内には日本統治時代にお生まれになった台湾人の方が展示を丁寧に説明して下さる。
館内には人間とはここまで残虐に人を扱うことが出来るのかと思う展示が並ぶ、特に2階に上がってからの被害にあわれた方の写真に所にいくと背筋が寒くさえなるのだ。そこ並んだ写真の下の説明書きを見ると、国民党の同じ人類とは思えない残虐さが浮き彫りとなる。

例えば、地方駅の駅員を皆殺しにしたという記述、この駅は事件以前に国民党の人物の度重なる無賃乗車を注意したことがあるそうだ。その事を記憶していたある国民党の人間が、この混乱の機にと駅舎に乱入し駅長以下の全ての駅員を虐殺したのだという。他にも以前の個人的恨みを晴らすためにと、理解しがたい蛮行が台湾各地で行われ、多くの台湾人の尊い命が失われた。
この様に残虐非道極まりない事件がほんの50年前に行われ、当時の大虐殺に関わっていた人物達が今ものうのうと国民党要人として生き残って、あまつさえ5月には権力の座に返り咲くとは到底信じがたい。

いや、今この時も彼らと同じ思想を持つ者たちが台湾海峡を隔てた目と鼻の先で、意気揚々と平和の祭典を開催しようと旗を振り、その逆の手ではチベットの国民達を虐殺しているのだから決して不思議ではないのかも知れない。
チベットでの中国共産党による大虐殺が世界に報じられた時、台湾人のお年寄りの多くは228事件を昨日のように思い出し、現在も続く蛮行を耳にするに、ほんの20年前まで彼らを闇の中に閉じ込め続けた戒厳令下の恐怖が甦ったという。

最後の展示に近づくと、鉄格子に戒厳の文字がかかった展示室へと進む。台湾人の自由を侵害し、人権を蹂躙した国民党による戒厳令下の展示だ。台湾人としての誇りを守る為に闘った多くの誇り高き台湾人の姿が展示される。その激しい闘いの中で、多くの者が国民党に捕らえられ処刑されていった。また、ある者は囚われる前に舌を噛み切り、ある者は自分の身に火を放って倒れていった。写真展示には今回の総統選挙に出た民進党の謝長廷候補や、現高雄市長の陳菊の若き日の姿も見える。
台湾人は現実にほんの10年前まで命をかけて闘ってきたのだということが良く分かる。

これ程の人権蹂躙・迫害を受けながら、何故今回の選挙で幾人かの台湾人は国民党の勝利に加担してしまったのだろうか?理解に苦しむ。
8割以上が未だ国民党に支配されたままのと言われた台湾TV・マスコミは経済重視や民進党への失望とは言うが、それで命を奪われることもあるまい、ほんの10年ほどの民主主義と平和は台湾人から誇りも危機感も失わせてしまったのだろうか?

だとすれば、平和とはなんと恐ろしいことなのか。

この平和という禁断の果実を齧ってしまった台湾人はもう一度立ち上がり誇りを取り戻すことが出来るのだろうか?

先日のニュースによると228記念館という歴史事実と国民党の本性を忘れ、早速台湾動物園へのパンダの受け入れを楽しみにしている台湾人も居ると言う。
このパンダを受け入れれば、台湾を中国の一部と認めたことになるという事実をもう一度思い出して欲しい。
一昨年、中国政府は台湾にパンダを贈呈すると発表、国民から名前の投票を募るなど大々的なキャンペーンを行った。パンダの名は「団団」「圓圓」に決まったが、二つ合わせると「団圓(中国語で、離散した家族の再会、家族が一堂に会するの意)」という言葉になる。出来すぎじゃないか?
絶滅危惧種保護を定めたワシントン条約に従えば、パンダの移動には輸出国と受け入れ国の証明書が必要。台湾を自分の国だと言い張る中国はこれを「国内移動」と主張する、当時の台湾政府は「中国が台湾の主権を認めない限り受け入れられない」としてこれを拒否したが、今度の総統はきっと受け入れるだろう。これを中国共産党の言いなりで受け入れれば彼の選挙時に主張した中国に吸収されないと言ったことが大嘘だったこと、彼は台湾を国家だとは認識していなかったことが証明される。
立ち上がってくれ誇り高き台湾の友人達よ。

お金の魅力に負けて政権を売り渡した台湾が、パンダの可愛さに負けて国を売り渡す醜態など見たくは無い。一時の快楽のみを追い求めて誇りを捨てる姿はもう二度と見たくは無いのだ。

一刻の猶予も無い。『1日』国民党の政権が続けば、『1年』自由と民主主義が遠のく、それ程に恐ろしい中国共産党と国民党の本性を思い出せ!
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